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中心性漿液性脈絡網膜症

あれ?右眼側だけ微妙に茶色っぽく見えるなぁ。

 

10月下旬。とある日の朝、新聞の広告を見たときの感想です。

でも、特に大したことはないと思い、そのまま過ごしていました。

 

その数日後、やはりなんだかちょっと見え方が変だなと思い、片目ずつ本棚を見てみると、、、なんと!右眼側だけ、本棚が歪んで見えたのでした。

 

数回、左眼、右眼の見え方を再確認しましたが、やはり右眼側の世界だけ歪んでいます。変なレンズを通して見た世界のようです。

 

眼科で診察し「中心性漿液性脈絡網膜症」と診断されました。

何らかの原因で目の奥で水漏れがおき、水ぶくれができており、その影響で、視界がレンズを通したように歪んでいるようです。

 

原因不明の病気でストレスが要因とされており、自然に治ることも多いとのこと。

ストレスという意味では、昨年、仕事をやめたので、仕事のストレスは減っている感覚でいました。さらにヨガのおかげで、比較的、心穏やかなつもりでした。でも、生活環境の変化も大きなストレスだったのかも、、。



「何もしないで、そのまま過ごしてください。」

 

お医者さんからの一言でした。

幸い、今の仕事(ヨガ講師)は、一日中パソコンとにらめっこ、、、という場面も少なく、仕事上での問題になることも少なそうです。

 

“まずは、この感覚も受け入れていこう。”

 

右目の世界は歪んでいますが、その感覚を否定せず、ストレスにならないよう穏やかに過ごそう。

そして、その後1ヶ月間、今まで通りに過ごしましたが、良くなる気配はありません。

1ヶ月後の経過観察では、前回よりも水漏れの範囲が縦に広がっていました。

 

あまり治らなければ、光線力学的療法(PDT、レーザー治療?)しましょうと言われています。治療費は保険非適用で50万ほど、。少しネットで検索してみると、完全治癒するものでもなさそうに見えます。(ほんの一例かと思いますが)

 

http://bluewood.seesaa.net/article/353260935.html?seesaa_related=related_article

 

さらに、この病気は自然に治ることが多いとの話でしたが、長い人は治るまで年単位の日数がかかるとの事でした。ネガティブな話が入ってきやすい状況とはいえ、どうやら長いお付き合いとなることを覚悟しないといけないようです。(こちらも一例)

 

http://blog.livedoor.jp/hauoli881/archives/52536453.html



”このまま何もしなくていいのだろうか?”

 

過去の生活における「負の蓄積」。これを解消しようとせずに、ただ受け入れるだけでいいのだろうか?

 

身体的、ヨガ的に考えてみると、姿勢が悪い状態で瞑想しようとしているようなもの。

背骨が曲がり猫背で、肩も少し内側に入っているかもしれません。首は垂れ、気分がどんよりとしたまま。軽く目を閉じようものなら、やる気なく、そのまま眠りの世界へ、、、。

 

“やはり、何かした方がいいのでは?”

そこで、少しだけ目に優しい(と思われる)生活をしてみることにしました。

 

ヨガでは、ヨガのポーズを通して徐々に身体や姿勢を整えていき、心を穏やかな状態へと導きます。同じように、目が穏やかになれるよう、3つのポイントを整えていくことにしました。

 

  1. 目の負担を減らす

  2. 食生活を見直す

  3. よく寝る

 

まずは、1番目。目の負担を減らします。

すでに傷んでいる目。その目に負担をかけたままなのは、やはり良くない気がします。

・PC、スマホを見る時間を減らす。

・PC、スマホ画面の輝度を落とし、青みも抑える(ブルーライト軽減)

・コンタクトレンズを使う時間を減らす

 

そして、2番目に食生活の見直しです。毎日の食事が薬であり、そして治癒の力の源です。

野菜を増やします。特に、目に優しいと言われるルテインが多く含まれている、ほうれん草を積極的に摂ります(冬が旬です!)

 

3番目は読んで字の如し。しっかり休息を取ります。目が休む時間です。



これらの3つを意識しながら生活し、半月ほど。

少し良くなっている感覚があり、先日の2ヶ月目の経過観察では、少し水ぶくれの高さが低くなっていました。3つの対策の効果かどうかは明確ではありません。でも、悪化もしていませんので、このまま、目に優しい生活を続けながら様子を見守っていきたいと思います。




それにしても、長い間、この世界を知覚してくれている自分の目に改めて感謝します。

長時間パソコンの画面を見続けていたり、長時間コンタクトレンズをつけっぱなしだったり、あまりいたわることができなかったかもしれません。もしかしたら、それで疲れてしまい、PCやスマホから少し距離を置くように言っているのかもしれません。



ちなみに、、、蛇足ではありますが、歪んだ世界が見えた時、手塚治虫「火の鳥〜復活編〜」を思い出し、読み返しました。一度死んだ主人公が蘇生手術を受けたものの、人間が無機質に見えてしまう後遺症が残ります。そんな中、唯一まともに見える女性との出会い。ロボットのチヒロに恋する物語。ロビタ誕生の物語。。。そんなSFの世界に浸りながら。

 

読んでいただきありがとうございました。

 

どうぞ、皆様も目もいたわりお過ごしください。

 

 

※2017/02/22更新

眼科の定期検診にて、目の奥のふくれがキレイに無くなり、完治と診断されました。

この記事を読み、ご心配をいただいた皆様に深く感謝申し上げます。すみません、ありがとうございました。

そして、同じような病気で困っている方もいらっしゃるかと思いますが、快方に向かっていくことを心より願っています。

 

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コメント: 1
  • #1

    にゃんこぽかぽか広場 (金曜日, 19 5月 2023 15:13)

    初めまして、中心性網膜症について体験談を書かれているブログを探して居た所こちらにたどり着きました。
    寒河江さんの症状が完治されたとの事で、ご快復おめでとうございます。

    私は2年前に左目の視界の周囲(中心ではない)に水が溜まり、ぶどう膜炎の一種で中心性漿液性脈絡網膜症にも近いが病名を付けられないと沢山の眼科で診断されました。
    ステロイドも効かなかったので、自分で調べて効くという研究結果があった柴苓湯の漢方を飲んで居た所少しずつ快方に向かったのですが、水が引くまで時間がかかりその間網膜剥離して居た所の視力は戻らず暗転したままになりました。
    幸い、視界の中心では無く周辺だったので大きな影響はなかったのですが、つい先日右目の中心にも水が溜まってしまい、仕事や保護猫活動のボランティアにも大きな影響を受けて居ます。

    この病気はストレスが影響すると言われて居ますが、左目に症状が出た頃は外で増えてしまった猫さんを虐待するご高齢の住人の方たちと毎日話し合いをしていたので、確かにストレスも多かったのですが、住民の方たちとの話し合いも終わりご協力を頂けてる現在でも右目に発症致しましたので、ストレスだけが要因では無いと思いました。
    やはり疲労が大きく関係するのかと思われますが、ボランティアを続けるに辺り仕事量も増やしておりましたので、右の視力を大きく失ってる現状では生活や活動バランスを保つのが難しく感じております。

    この病気は早期に水が引けば元の視界に戻りやすいと思いますので、なるべく早く水が引く様に漢方や利尿作用の強いお茶や目を温めたりアイマッサージャーなどで血流を上げたり、猫アレルギーなのでしっかりとお薬を飲んだり出来る事全てを行っていますが、眼底写真を見る限りまだ余り効果が出ていないのが歯がゆい所です。

    寒河江さんの様に完治された報告を知りやる気が再度出て来たのも事実ですので、SNS時代ですがこうして記事として残して下さった事にお礼を申し上げます。